ロッテの佐々木朗希(ささき ろうき)投手といえば別名「令和の怪物」と呼ばれるほどの名投手ですよね。先日初めてバラエティに出ているのを見てお茶目な一面も披露し、より一層ファンが増えていくのだろうなと感じました。
ところで、「朗希」って名前が素敵ですが、とても珍しいとも思いませんか?というわけでちょっと調べてみようと思います。
佐々木朗希選手の名前は特撮の悪役からとった?!
佐々木朗希選手の名前についてウィキで調べると次のような記載があるので参照します。
「朗希」の名前は、佐々木が誕生した2001年に放送されていた特撮ドラマの『百獣戦隊ガオレンジャー』の登場人物でもある「狼鬼」(ロウキ)に由来するもので、当時『ガオレンジャー』に熱中していた3歳年上の兄の発案によって命名された
ウィキペディア
『百獣戦隊ガオレンジャー』というテレビ番組は2001年2月18日~2002年2月10日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜日の朝放送していた戦隊モノのようですね。佐々木投手の誕生が2001年11月3日ですので、ちょうど生まれた年に放送していることになります。
この番組の登場人物に「狼鬼」という全身に黒い鎧を付けて大きな刀を持ち、オオカミの様な顔を持った怪人のような敵キャラクターがいて、ガオレンジャーたちを何度も苦しめるほど強さだったようです。この強い悪役キャラに当時のお兄さんがハマっていたのでしょう。
その3歳年上の兄というのは、後に朗希さんに野球を教えたり何かと影響を与える事となる長男の「琉希」(リュウキ)さんですね。お兄さんが弟の名前を考えてくれたというのは素敵なエピソードだと思います。もしかすると弟にも強い人になって欲しいから!という願いを込めてくれたのかもしれませんよね?しかも「リュウキ」、「ロウキ」と語呂も良いですもんね!ちなみに3男は怜希(レイキ)さんというそうで、現在は学生でやはり野球をやっているみたいです。
津波で家族や家を失いながらも、野球に支えられた幼少期
佐々木投手が小学3年生の時に、先に野球をやっていた兄の琉希さんの影響で同じ地元のスポーツ少年団に入ったそうです。お父さんもキャッチボールなどに付き合ってくれ、「朗希は凄い将来プロになれるよ!」って声をかけてくれていたそうです。そうやってがんばって野球に打ち込んでいた矢先、2011年3月11日に東日本大震災により被災。津波によって実家と、祖父母、そしてお父さんを亡くしてしまいます。
もし自分が小学生で同じ状況になったらとんでもないショックでなんもやる気起きなくなりそうです。思い出の詰まった家、楽しく遊んだ学校や野球グランド、街並み、家族、仲間・・・一度に大事なものがたくさん消える、、そんな事、正直想像もつかない絶望に陥ると思います。
佐々木投手はそこを乗り越えられた。その理由はいろいろあるのだと思います。例えば母子家庭になっても力強く支えたお母さんの存在、父親のように接したとされる兄の存在、転校先の仲間たち、そこの軟式少年野球団や保護者や指導者、支援者らの協力、そしてなにより野球の存在でしょう。
佐々木投手が過去のインタビューで震災当時の事を語っていましたので参照させてもらいます。
やり切れないむなしさ。寂しさと悲しみを一人で抱え込むことも多かった。「ネガティブな性格なので、そういうときもあった」と打ち明ける。それでも、全てを忘れさせてくれるものがあった。
「野球しているときが一番楽しかった。夢中になれる時間というのがあったおかげで、大変だったとき、つらいときも頑張れた。野球をやっていて良かったなと思う」。
スポニチ web [ 2021年3月11日 05:30 ]
夢中になれる時間が大事だったというのはわかる気がします。何もしてないと震災の事を思い出して気分が沈んでしまうでしょうし。それに野球に打ち込んでいれば天国のお父さんもきっと見てくれる、喜んでくれる、というのが頭のどこかにあったのかもしれませんね。ずっと悲しんでばかりではだめだと。野球があってほんとに良かったですね。
そしてロッテのヒーローに!さらに日本を代表するヒーローに!
中学・高校も野球に打ち込み、速球を武器に活躍。そして2020年に千葉ロッテマリーンズにドラフト1位で入団。1年目は肉体強化に励み、2021年は公式戦デビューを果たします。
そして飛躍した2022年は2度の月間MVPのほか、13者連続奪三振や、1試合19奪三振、完全試合達成、オールスター初出場などがあり、「令和の怪物」と呼ばれるように。ファンからの人気も高く、バッテリーを組んだ松川捕手との相性もバッチリ。完全にロッテ球団のヒーローになりました。
そして先日、2023年3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への日本代表である「侍ジャパン」のメンバーに入ることになりました。ということはもはや日本を代表するヒーローですよね!
WBCに召集され、本人もかなり気合入っているみたいです!(以下、千葉ロッテマリーンズ公式Twitterより引用)
まとめ
21年前、特撮ドラマの悪役由来の名前を授かったピッチャーは、幾多の困難を乗り超えてきました。そして努力の末に千葉ロッテの、そして日本球界のヒーローとなりました。
侍ジャパンの栗山英樹監督は、佐々木投手の武器であるコントロールされた160キロ台のストレートがに期待しているとのこと。プロ3年目の今年、その武器と若さで今後の活躍に期待しましょう!
そしてこのヒーローが、また誰かの希望となっていきますように。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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