暑くなるこの時期、炎天下での練習や試合では熱中症になる可能性があり、大人も子供も注意が必要です。そこで熱中症を予防し、ジュニアたちが最高のパフォーマンスを発揮するために気を付けるべきことを考えてみましたので参考にしてみてください。
そもそも熱中症って?
近年よく耳にする熱中症とは何か?まずはおさらいしてみましょう。
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと
全日本病院協会

熱中症を引き起こす要因は?
①環境
気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、締め切った屋内、エアコンのない部屋、急に暑くなった日、熱波の襲来などがあります。
②からだ
高齢者、乳幼児、肥満の方、糖尿病や精神疾患といった持病、低栄養状態、下痢やインフルエンザでの脱水状態、二日酔いや寝不足といった体調不良。
③行動
激しい筋肉運動や慣れない運動、長時間の野外作業、水分補給できない状況
これらの要因によって、体温の上昇と調節機能のバランスが崩れて身体に熱がたまってしまう状態が熱中症となります。
普段の生活で大事な事
熱中症を予防するには普段の生活においても気を付けることがあります。ここではそれらをまとめました。
①暑さに負けない体づくりをする
→汗をかきやすい体質にする。そのために日常的なウォーキングなどを心がける。
シャワーだけでなく湯船に浸かる、サウナがあれば利用するなどもよい。
②睡眠環境を整えてぐっすり休む
→冷感シーツや、エアコンや扇風機をうまく使ってしっかりと睡眠をとることで丈夫な体をつくる。
③バランスの良い食事を摂る
→いろいろな食品を取り入れて3食しっかり食べる
④対策を知り、利用する
→気温と湿度を気にする、通気性がある素材の衣服を取り入れる、帽子や日傘で直射日光をよける。冷却シートや氷枕などの冷却グッズを身に着ける

サッカー少年の水分・塩分補給は?
水分の上手な摂り方
体の1%の水分を失うだけでも動きが鈍くなると言われており、6%失うと体温上昇がおきて熱中症になってしまいますので、水分補給がかなり重要です。ここではサッカーをする小学生において水分や塩分補給はどうすればよいかまとめました。
・飲み物の種類はスポーツドリンクや水であればOK。(水分や糖分の摂りすぎには気を付ける)
・水温は体への吸収が高い5度~15度がベスト。
・タイミングは試合・練習の30分前に200~500ml、運動中は15分おき100~200ml、運動後も必要
・糖分が高い飲料は吸収が弱まるのでポカリスウェット(糖分濃度6.7%)よりアクエリアス(糖分濃度 4.7%)のほうが良いと言われている。
塩分の上手な摂り方
朝ごはんなどの食事以外に、試合や練習の合間での捕食から塩分を摂る場合はどんなものがよいでしょうか?調べてみました。
・塩分補給系のゼリー飲料
・「塩分チャージ」などのタブレット
・塩昆布のおにぎり
・キュウリの浅漬けなど。
発汗によって塩分やミネラル分も失われますので捕食で補うのがいいですね。
熱中症予防アイテム
熱中症の予防アイテムは色々ありますが、少年サッカー向きで実用的なものをピックアップしたのでご紹介します。
・帽子・・・アップ中や試合までの待ち時間に直射日光から守る。
・通気性のあるインナーシャツ・・・体に熱がこもりにくくする。
・アイスバック(氷嚢)・・・首や脇に当てて体をクールダウン。100均のでOK。
・首に巻く保冷剤・・・これも100均で売ってます。首から体を冷やします。
・クーラーBOX・・・保冷剤を入れて予備のドリンクやアイスバッグを冷やしておきましょう。
・ポータブル扇風機・・・真夏ではあまり効果は薄いですが無いよりは。
・冷え冷えスプレー・・・めっちゃ冷やしたい場所に。あると子供が喜びます。
・霧吹き・・・ミストを浴びるとちょっと涼しいですね。
もしも熱中症の症状がでたら!?
熱中症が疑われる場合は呼びかけをしてみましょう。
呼びかけに答えるようであれば、服を緩めて涼しい日陰で休ませましょう。その時に太い血管を中心にアイスバッグなどで冷やしながら様子をみましょう。
また、自力で水分補給できるのであれば良いですが、できない場合は医療機関へかかりましょう。
もし呼びかけに応答しない場合はすぐに救急車を呼びましょう。
↓の画像のような場所を冷やすと効果的です。

まとめ
熱中症は場合によって怖い病気です。指導者も親も注意していかなければなりません。
また子供にも熱中症のことを丁寧に教えてあげて自衛できるようにしてあげることも大切だと思います。
色々な対策をしながら楽しいサッカーをしてほしいですね。
それでは、またです。
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